宇宙太陽発電所SPSに関する研究

本研究室では宇宙太陽発電所SPS(Space Solar Power Station/Satellite)の実現に向け、様々な研究を行っている。

    SPSシステム設計 (国内外のSPS検討委員会にて)

    高効率フェーズドアレーのための位相制御マグネトロンの研究

高効率安価高出力の電子レンジ用マグネトロンを用い、位相制御マグネトロンを開発し、世界初のマグネトロンフェーズドアレー(SPORTS2.45, SPORTS5.8)を開発した。さらに位相振幅制御マグネトロンや位相変調可能な位相制御マグネトロンの開発も成功している。

    半導体増幅器を用いた高効率フェーズドアレーの研究

SPSのための高効率安価フェーズドアレーの開発をメーカーと共同で行い、GaN FET半導体やMMIC位相器を用いたフェーズドアレーを構築している。

    レトロディレクティブ方式目標自動追尾システムの研究

非対称2周波をパイロット信号としたレトロディレクティブ方式や1/3周波数をパイロット信号に用いてかつ局部発信器をもたないレトロディレクティブ方式を行った。パイロット信号から角度検出を行い移相器でビームフォーミングを行うソフトウェアレトロディレクティブ方式の開発、そのための様々なアルゴリズムの研究を行っている。

    レクテナ(マイクロ波受電整流アンテナ)の開発

レクテナアレー接続方式の動作原理理論の構築や、弱電用及び強電用レクテナの開発を行っている。最近は徳島大学と共同でGaNダイオードの開発を行い、強電用レクテナの高効率化を図っている。