マグネトロンに関する計算機実験及び理論解析

Study on Computer Experiments and Theoretical Analysis on Magnetrons


本研究テーマでは古くから高効率大電力のマイクロ波発生装置として幅広い分野で用いられているマグネトロンを研究対象とし、電磁粒子シミュレーション手法により機器内部の物理現象を解明するとともにより高効率低雑音のマグネトロンを開発するための設計情報を得ることを目的としています。
マグネトロン内部の作用空間では、同心上に配置された円筒形の陰極と陽極の間に印加された電圧と円筒軸方向に印加された磁界とによって電子群が旋回しており、この旋回の周期によって決まる周波数でのマイクロ波発振が起こります。
本研究では電子群を構成する電子個々について運動方程式を、全作用空間に関してMaxwell方程式を時間的に解き進めることで機器内部の電磁界及び電子ダイナミクスの解析を行っています。

実際のマグネトロン:

Hitachi Electronic Devices co.,Ltd.
発振動作中のマグネトロン内の電子配置


Hideki Okita
Last modified: Fri Apr 14 15:00:37 JST 2000