アナログASIC を用いた超小型宇宙プラズマ波動観測器の開発

 これまで当研究室で開発を行ってきた、衛星搭載用プラズマ波動観測器のアナログ部を、アナログASICという集積回路内に実現させる研究を行っています。これにより、従来、A4基板1枚の大きさであったものが、数mm角のチップ内に納められてしまうことになります。一方で、この小型化技術を応用して、宇宙電磁環境を、多くの点で手軽に測定できる「宇宙圏電磁環境モニター」の研究も行っています。これは、アナログASICによって実現される小型のセンサーとそれを無作為にばらまいた状態で、各ポイント毎の位置捕捉・観測データの転送を制御する装置からなっています。宇宙で人類が活動する 際、宇宙圏環境に対して与える乱れをモニターする目的をもっている他、地上におけるセンサーネットワークシステムにも応用が期待されています。